日本マイクロカウンセリング学会のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
本学会では、カウンセリングや心理療法の基本的モデルといわれるマイクロカウンセリングの「理論と実際」を学んでいただき、その姿勢を伝えることを目指しています。
日本マイクロカウンセリング学会令和5年度研修会
(ご案内)
社会的、経済的環境、気候変動、コロナ環境など不安要因をかかえながらも、学会本部周辺の東京は早咲きの梅が咲きつつある自然環境が癒しをあたえてくれます。皆様いかがお過ごしでいらっしゃいましょうか。令和6年能登半島地震に被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。
日本マイクロカウンセリング学会は健在ながら、これらに対応しうる人間を、そして私たちのウエルビーイングを考える試練の機会をあたえられております。その背景であるカウンセリング心理学、臨床心理学も、急速に多様化が進みつつあります。
そのような中、本学会も令和5年度に突入しています。研修会、研究集会(学会)もより効果のあるものにと、新理事諸氏と忌憚ない意見を交換しながらそのあるべきすがたを検討いたしました。その結果本年度は以下の目的と方法で、これまでの研鑽をベースに、実行可能な形を考えました。会員の皆様のご参加をお誘いたします。なお今回は3年ぶりに対面での開催を計画しました。
日 程: | 令和6年3月2日(土) |
場 所: | 東京ホテルニューオータニ(東京) 翔の間(地図を参照) |
テーマ: | マイクロカウンセリング技法の一般化(reciprocal communication) |
目的と 方法: |
Theory into Practice to Action [(@理論から実習、A結果の一般化から、B現実の場での実行、その可能性の検討(フィードバック)]。 @ は従来の研修会の形でした。オーソドックスな形です。 A は従来の形に付随しますが、あくまでラボの中です。 この形でのマイクロカウンセリング研修は、アイビイ博士の直伝を学ぶかたちではおそらく本邦唯一の研修と自負しております。これが国内では普及し、辞書的な存在に君臨しており、一般的にも扱われているようです。それゆえマイクロカウンセリングという特定のものは重視されず多様化されておるようです。それはそれで、そもそものマイクロカウンセリングの精神(spirit)を守っている限りにおいては許容されますが、これは難しい課題です。 B 今回試みる研修のかたちです。上記@およびAを踏まえながらこの精神を現実の社会で消化・実行するという課題に挑戦するものです。 |
研修会プログラム
日 程: | 令和6年3月2日(土) |
場 所: | 東京ホテルニューオータニ(東京) 翔の間(地図を参照) |
9:30 | 受付 |
10:00−11:30 |
(以下、敬称略) 企画:日本マイクロカウンセリング学会理事会 話題提供:「アイビイが提供しているマイクロカウンセリングソーシャルスキル,ヒエラルキーについて考える」 福原眞知子(常盤大学名誉教授、日本マイクロカウンセリング学会会長) |
11:30−13:00 | 休憩 |
13:00−14:00 |
司会 福原眞知子 講演 「人間の尊厳と生命倫理 ーバイオエシックスの視点からー」 講演者 丸山マサ美(九州大学講師) |
14:00−14:20 | 休憩 |
14:20−16:30 |
マイクロカウンセリング的姿勢 司会 藤田主一(日本体育大学名誉教授) 話題提供(予定) 玉瀬耕治(奈良教育大学名誉教授) 坂場由美子(NPO法人ウィメンズネット 「らいず」理事・共同代表) 森山賢一(玉川大学教授) 池尾 隆(大阪歯科大学教授) 藤田主一(日本体育大学名誉教授) 浅妻直樹(河北総合病院分院院長) (参加者からのコメント・質問等が可能です) |
参加対象者 日本マイクロカウンセリング学会会員
NPO心理教育学会会員
プログラム
日 程: | 令和6年3月3日(日) |
場 所: | 東京ホテルニューオータニ(東京) 翔の間(地図を参照) |
テーマ: | 人間の尊厳と倫理問題 |
9:30 | 受付 |
10:00−11:30 |
(以下、敬称略) 対談 「人間の尊厳と倫理問題」 話題提供 浄土真宗本願寺派長明寺住職 大塚隆英 日本体育大学名誉教授 藤田主一 |
11:30−13:00 | 休憩 |
13:00−16:30 |
司会 浅妻直樹(河北総合病院分院院長) 話題提供(予定) 池尾 隆(大阪歯科大学教授) 医療教育の立場から 浅妻直樹(河北総合病院分院院長) 医療現場の立場から 坂場由美子(NPO法人ウィメンズネット 「らいず」理事・共同代表) 女性支援の立場から 森山賢一(玉川大学教授) 教育の立場から 玉瀬耕治(奈良教育大学名誉教授) 臨床心理の立場から 松阪健治(弁護士) 法律の立場から フロアからの自由参加 (注)テーマを扱う上で、事例の扱いを含め、倫理問題を守るという前提(審査パス済み)での施行であることをご了承ください。 |
本学会の30周年を記念して、学会誌『マイクロカウンセリング研究』全11冊の合本を上製クロス装で3冊制作しました。
平成17(2005)年8月30日発行の第1巻第1号から平成27(2015)年3月31日発行の第10巻第1号まで10年間の歴史が1冊に凝縮しています。
マイクロカウンセリングの発展を展望する第一級の資料となっていますので、事務局来訪の折はぜひ手にとって”歴史”を感得してみてください。
また、1998年から2004年までの活動内容をまとめた『マイクロカウンセリングの歩みと展望』および『マイクロカウンセリングの展開』(いずれも福原眞知子監修・編集、川島書店刊)も併せてご一読ください。
出典:日本マイクロカウンセリング学会ニュースレター No.33(2015年10月1日発行)
マイクロカウンセリングの「理論と実際の統合」の成果を中心に据えた活動を行うNPO(特定非営利活動法人)心理教育実践センターをたちあげておりますのでご関心のある方々のご参加を歓迎します。
お問い合わせは事務局までお願いします。
本学会は日本学術会議より協力学術研究団体に承認されている学術研究団体です。
(1)本学会は利益団体ではありません。本学会が主催するマイクロカウンセリングの研修会は、本学会の定期研修会および本学会と両輪関係にあるNPO心理教育実践センター以外では開講しておりませんので、お間違えないようご注意ください。なお参加費については、経費の一部のみ負担して頂いております(ただしNPO心理教育実践センターについては、原則無料です。)
(2)本学会及びNPO心理教育実践センターは、現存の日本マイクロカウンセリング協会とは全く関係がありません。